売上台帳とは？書き方と例文、無料で使えるテンプレートをご紹介します。
掲載している雛形を利用すれば、簡単に売上台帳を作成できます。
ダウンロードしたテンプレートファイルは、ワード又はエクセルでご利用ください。
目次
売上台帳とは？
売上台帳の概要
「売上台帳（うりあげだいちょう）」とは、製造業、金融業、サービス業といった業種や、飲食店、コンビニエンスストア、百貨店などの業態にかかわらず、個人事業主や法人が日々の取引で発生した売上を記録・集計するための帳簿です。
商品やサービスを販売した日付、販売した商品やサービスの名称、販売金額（売上）、販売先（取引先）などを毎月まとめて集計し、年間総合計も計算します。
確定申告する際に必要な帳簿の1つであり、青色申告、白色申告を問わず、作成が義務づけられています。
なお、売上から経費（支出）を差し引いた残高が“利益”です。したがって、利益を生むためには、支出金額が収入（売上）金額を上回らないようにするのが基本です。
売上台帳の用途と役割
売上台帳は、取引で生じた日々の売上を記録・管理するのに役立ちます。
売上発生の都度、数値を記録しておくことで、月次、年次の集計が簡単にできるメリットがあります。
また、集計結果をもとに分析を行うことで、経営状況を把握したり、以後の経営戦略を立てりなども可能です。
さらに、決算や確定申告などの際に必須となる帳簿でもあるため、必要項目を盛り込んで、正しく記録することが大切です。
売上台帳の種類（作成方法）
売上台帳には特に決まったフォーマットはなく、販売の日付、販売した商品やサービスの名称、販売金額、販売先などの必須項目が記載されていれば問題ありません。
ここでは、売上台帳の作成方法の種類を紹介します。
- Excelなどの表計算ソフトを使用して作成する
- 会計ソフトを使用して作成する
- 手書きで作成する
- 税理士に作成を依頼する
Excelなどの表計算ソフトを使用して売上台帳を作成すると、自分の使いやすいレイアウトやデザインで作業できるのが魅力です。1から作成するのが難しい場合は、インターネット上で提供されている、売上台帳のテンプレートをダウンロードして使用するのもおすすめです。
売上台帳の書き方
売上台帳の書き方について解説します。作成時は、以下のような項目を記載しましょう。
売上台帳に記載すべき項目
見本・サンプル（クリックで拡大）
1.タイトル（売上台帳）
書類の種類を記載します。
2.販売の日付
実際に商品やサービスを販売した日付を記載します。
3.販売先（取引先）
商品やサービスを販売した取引先やクライアントなどの名称を記載します。
4.販売内容
販売した商品やサービスの名称などを具体的に記載します。
5.販売金額（売上金額）
販売した商品やサービスの金額を記載します。
6.備考欄
特筆すべき事柄や、メモしておきたい内容があれば記載します。
7.ページ数
書類が複数ページにわたる場合に、番号をふっておくとわかりやすいです。
また、月ごとに集計する際に“○○年○月分”などと、どの月の売上合計かがわかるように明記することも大切です。
売上台帳の書き方のポイントと注意点
売上台帳に記載するべき項目は前述のとおりですが、ここで、書き方のポイントをまとめて紹介するとともに、作成時の注意点について解説します。
- 売上台帳であることがひと目でわかるように、タイトルを記載しましょう。売上集計の対象となっている月をタイトルに入れるとよりわかりやすくなります。
- 販売の日付、つまり売上が発生した日をいつにするかは、業種や業態によって異なります。したがって、売上として計上する際は、勤務先の基準にしたがいましょう。
- 販売先（取引先）は、相手企業の正式名称、個人であれば正式な氏名を記載するのが一般的です。
- 販売金額（売上金額）は、あらかじめ、税抜き金額あるいは税込み金額のどちらで記入するかを決めておきましょう。どちらかを決めたら、すべての記録において、表記方法を統一します。
- 売上台帳は決算や確定申告などの際に使用する重要な帳簿であり、作成の際は、何よりも、売上の数字を正しく記録、管理することが重要です。
- 売上台帳はこまめに記録をつけるのがおすすめです。まとめて1度に記入すると、記載もれ、記入ミスなどにつながり、売上を正しく記録するのが困難になります。
- 売上台帳は日々の売上を記録、管理する帳簿ですが、仮に1カ月間の売り上げが０（ゼロ）円だった場合も、その旨を記載する必要があります。売上金額の合計欄に“０円”と記入するか、もしくは“売上なし”などと記載します。売上が0円だったからといって、帳簿を空欄のままにすると、確定申告などの際に記入もれとみなされるため、注意しましょう。
- 本業の売上のほかに、雑収入（本業に付随する売上、その他の収入など）が発生する場合、それぞれ分けて記載する必要があります。売上台帳に記載する際は、売上と雑収入の区別がつくように工夫しましょう。
- 売上台帳は、法人、個人事業主を問わず、7年間という保管期間が定められています。そのため、決算や確定申告などが終了してもすぐに破棄せず、定められた期間、保管しておきましょう。
売上台帳テンプレートのダウンロード（無料）
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